成蹊2013
- 日本語・日本文学を学んでいくうえでぜひ身につけておきたいコンピュータに関する知識・技術を学びます。
- 後期・金曜4限
- ogiso@ogiso.net ←@を@に直してください
2013/11/29
検索の例つづき
BCCWJ利用の落とし穴
- BCCWJはあくまでも「現代語」のためのコーパスなので通時的な調査には向かない
- レジスターによって母集団の年が違っている
- 30年あるのは白書・ベストセラー・国会会議録など一部のものだけ
- もともとテキスト量の多いジャンルにたくさん用例があるからといって「そのジャンルでよく使われる」とはいえない→調整頻度の計算
- cf.人口あたりの事故件数,1平方キロあたりの…etc.
調整頻度の計算
- 粗頻度を総語数で割る
- レジスターごとの語数データ:中納言ページの「語数について」からExcelでダウンロードできる
- 調整頻度には100万語あたりの頻度が比較的よく使われる
レポートテーマについて
- 次回までにレポートテーマを考えてくること(全員に聞きます)
- 普段から見聞きする言葉に気をつけるとともに、図書館も活用すること
- ひとつの言葉から、同種の別の語や違う観点からの観察などへと膨らませていく
表記
- 「雀」「すずめ」「スズメ」動植物名の表記・・・レジスター別用例数、文体差
- 「卵」「玉子」「たまご」「タマゴ」・・・意味の違い?文体差?
- 「斡旋」「あっ旋」「あっせん」、「石鹸」[石けん」「せっけん」・・・常用漢字表外字を含む漢語の表記の揺れ
類義語・対義語
- 「奇麗」と「美しい」・・・連体修飾する名詞の違い(→意味の違い)
- 「うるさい」「やかましい」「さわがしい」「かしましい」「かまびすしい」類義語・・・共起語、文体差
- 「男性」と「女性」(「男」と「女」)・・・語彙の非対称性
語形、語法
- 「好ましい」「好もしい」・・・語形の揺れと文体差
- 「煙草を吸う」と「煙草をのむ」・・・用例数の割合、「煙草をのむ」の出現条件
新語・意味変化
- 「断トツ」「定番」「夜ご飯」・・・新語の広がり
- 「役不足」「確信犯」・・・”誤用”と”正用”
形態素解析とその仕組み
2013/11/22
復習
- 「中納言」による検索
- Excelでインポート
- ピボットテーブルで集計
Excelの基礎
検索の例
補足
- 連体修飾(である可能性が高いもの)の検索と集計
- ジップの法則
2013/11/08
検索条件式
キー: 語彙素 = "奇麗" IN core="true" WITH OPTIONS unit="1" AND tglWords="20" AND tglKugiri="|" AND tglFixVariable="2"
検索結果をExcelで利用する
「中納言」検索結果のダウンロードとExcelでの利用
- ダウンロード
- アーカイブの展開(解凍)
- Excelでインポート
【重要】ピボットテーブルの使い方
2013/11/01
コーパスの形態論情報
学校文法との違い
- 品詞:名詞-普通名詞-一般 (大分類>中分類>小分類)
- 活用型:下一段-ア行 (大分類>行分類(>小分類))
- 可能性に基づく品詞
- 形状詞 (=形容動詞語幹)
- 助動詞「う」が付いた形を意志推量形として扱う
- 漢語サ変動詞を名詞(語幹)と動詞(「する」)に分割
見出し語の階層構造
形態論情報を活かした検索
2013/10/25
日本語コーパスの紹介(2) コーパスの設計とサンプリング
- (スライド参照)
- 「バランスがとれている」とは?
- コーパスの母集団の設定とサンプリング
- BCCWJのサブコーパス
- 可変長と固定長
- 著作権をめぐる問題
2013/10/11
日本語コーパスの紹介(1)コーパスとはどんなものか
- 狭義のコーパス
- 言語研究を目的として収集され、言語研究のための情報が付けられたコンピュータ上で利用可能な大規模な言語データ。
- 広義のコーパス
- コンピュータ上で利用可能な大規模な言語データ。必ずしも言語研究向きではないが、言語研究にも利用可能。
- この授業で扱うのは狭義のコーパス。中でも「現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)」
- もうひとつの授業「日本語日本文学のためのコンピュータ」で扱っているデータは後者
2013/10/04
「中納言」利用申込み
- 申込用紙を配布します。押印して次回、必ず持ってきてください。
現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)とは
- BCCWJについて、まず最小限のことを説明します。
「中納言」を使ってみる
- 詳しい説明を後回しにして、とにかく「中納言」を使ってみましょう。
- ログイン方法、インターフェイスの使い方を確認してください。
2013/09/27
イントロダクション